IoTシステム技術検定 中級の過去問はある?
公開はサンプル問題10問だけ。代わりの練習法
- 過去問は公開されていません。MCPC の公式ページで公開されているのは、サンプル問題10問と解答(PDF)だけです。解説はありません。
- サンプル問題には、穴埋め(1か所)・穴埋め(組み合わせ)・記述の組み合わせを選ぶ・不適切な記述を選ぶの4つの形式がそろっていて、本番の形に慣れるのに役立ちます。
- 10問では全8章の範囲を確かめきれないので、公式テキストを章ごとに読み、章ごとに問題を解く練習で補います。
公式の過去問は公開されていない
IoTシステム技術検定 中級を実施する MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)は、過去問を公開していません。公式ページで公開されているのは、次の2つだけです。
| 公開されているもの | 中身 |
|---|---|
| サンプル問題(PDF) | 10問。本番と同じ4択 |
| 解答(PDF) | 10問の正解の番号だけ。解説はない |
本番の試験の合格基準と解答も、非公開とされています。つまり、本番の問題を事前に見る方法はなく、手に入る公式の問題はサンプル問題の10問だけです。
サンプル問題から分かること
10問しかありませんが、本番と同じ形式がそろっているので、どんな問われ方をするのかがつかめます。
- 記述の組み合わせを選ぶ問題は、a〜d の4つの記述から正しいものの組を選ぶ形です。1つずつ正誤を判断し、組み合わせを絞り込みます。
- 「不適切な記述を選ぶ」問題があるので、問題文の「適切」「不適切」を読み落とさないことが大切です。
- プロトタイピング開発の問題が複数あるなど、システムを作る側の知識も問われます。
- テーマは、通信方式、センサ、エナジーハーベスティング、機械学習、プロトタイピング、セキュリティ対策など、テキストの複数の章にまたがります。
サンプル問題の PDF は、ファイルの情報では2018年10月に作られたもので、いまの公式テキストより前の内容も含まれます。形式に慣れるために使い、内容は公式テキストで確かめるのがよい使い方です。
過去問の代わりにできる練習
過去問がないので、自分で「本番に近い問題を解く機会」を作る必要があります。
- サンプル問題を、時間を計って解く: 10問を11分くらいで解き、形式と時間の感覚をつかみます。最初に1回、仕上げにもう1回解くと、伸びが分かります。
- 章を読むごとに、その章の問題を解く: 全8章から出るので、章ごとに問題で確かめます。章ごとの出題のポイントは「第6章 IoTシステムのプロトタイピングの要点」のような章の要点の記事にまとめています。
- 本番と同じ80問・90分を通しで解く: 試験の前に一度は、時間を計って最後まで解き、1問約65秒のペースを体で覚えます。
間違えた問題は、正解だけでなく「ほかの選択肢がなぜ違うか」まで公式テキストで確かめると、似た用語が並ぶ選択肢に強くなります。
試験の範囲と難しさは「難易度は?合格率68.0%と基礎・上級との違い」、勉強の計画は「勉強時間の目安と週ごとの計画」にまとめています。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
IoT出現の背景として、技術的革新が挙げられる。特に、多種多様なコンピュータの処理能力の向上と1技術の進展に加え、ネットワーク技術の高度化や、端末技術・サービス技術の向上によって、取得した様々なデータを有効活用できる環境が整ってきた。
答えと解説を見る
正解は 1(クラウド)です。
【概要】
IoT出現の背景にある技術的革新として、コンピュータの処理能力向上とクラウド技術の進展が、ネットワークや端末技術の高度化と並び、データ活用の環境を整えた。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. クラウド正解あなたの解答 クラウド技術の進展は、処理能力の向上とともに、取得した多様なデータを有効に活かせる環境を整えた要因である。
- 2. ビッグデータあなたの解答 ビッグデータは収集・蓄積される大規模なデータそのものを指し、処理能力向上と並べて挙げられた技術の進展ではない。
- 3. オンプレミスあなたの解答 オンプレミスは自社の設備内にシステムを置いて運用する形態であり、IoTの背景として進展が挙げられた技術ではない。
- 4. エッジコンピューティングあなたの解答 エッジコンピューティングはユーザ近くに処理能力を持つサーバを置く技術であり、本問で処理能力向上と並ぶ技術ではない。
問2
複数の企業の間で技術やアイデアを掛け合わせたり自社の特許などを公開したりして、自社が抱える課題を解決したり、これまでにない新たな価値を生み出したりして市場を共創しようとする考え方は1と呼ばれる。
答えと解説を見る
正解は 2(オープンイノベーション)です。
【概要】
オープンイノベーションは、企業の枠を越えて技術やアイデアを組み合わせたり特許を公開したりして、課題解決や新たな価値の創出により市場を共創する考え方である。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. クローズドイノベーションあなたの解答 クローズドイノベーションは自社内だけで研究開発を進める考え方であり、他社との組合せや特許公開を伴う本問に合わない。
- 2. オープンイノベーション正解あなたの解答 オープンイノベーションは他者と自社の技術を組み合わせて新たな価値を生み、研究開発を速く効率的に進められる。
- 3. コラボレーションエコノミーあなたの解答 コラボレーションエコノミーは人や組織の協働で成り立つ経済の形を指す語であり、企業間で市場を共創する考え方の名称ではない。
- 4. シェアリングエコノミーあなたの解答 シェアリングエコノミーは遊休資産などを共有・貸し借りする経済の形であり、企業間で技術を組み合わせる考え方ではない。
第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
試験のあとに、本番の問題や解答は公開されますか?
公開されていません。MCPC の公式ページには、合格基準と解答は非公開と書かれています。本番の問題を見直せるのは、受けた人の記憶の中だけです。
サンプル問題は、いまのテキストの版に合っていますか?
サンプル問題の PDF は、ファイルの情報では2018年10月に作られたもので、いまの公式テキスト(第4版・2024年9月発売)より前のものです。形式に慣れるのには使えますが、内容は第4版のテキストで確かめてください。テキストの版は「中級のテキストはどれ?第4版と基礎編の見分け方」にまとめています。
サンプル問題だけで合格できますか?
サンプル問題は10問しかなく、全8章の範囲を確かめきれません。サンプル問題で形式に慣れたら、章ごとに問題を解いて範囲を埋め、試験の前に本番と同じ80問・90分で通して解いておくと安心です。
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