IoTシステム技術検定 中級のテキストはどれ?
今の版は『IoT技術テキスト 第4版』
- 中級の公式テキストは『IoT技術テキスト 第4版』(2024年9月発売・3,080円)です。
- 基礎のテキストは『IoT技術テキスト 基礎編』という別の本です。書名がよく似ているので、買うときに「基礎編」が付いていないかを確かめてください。
- 前の版で受けてよいかは公式に書かれていないため、これから買うなら第4版をおすすめします。
中級の公式テキスト
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の公式ページで、中級の対応テキストとして案内されているのは『IoT技術テキスト 第4版』です。中級の出題カテゴリに準拠していると書かれています(どの回から準拠かの記載はありません)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | IoT技術テキスト 第4版 |
| 発売 | 2024年9月 |
| 価格 | 3,080円(税込) |
| 章の数 | 全8章 |
全8章は次のとおりです。IoT の全体像から、データの活用、通信、デバイス、試作、セキュリティ、開発と運用まで、システムを作る流れに沿って並んでいます。
- IoT概要
- IoTシステムのコンピューティング技術
- IoTデータ活用技術
- IoT通信方式
- IoTデバイス
- IoTシステムのプロトタイピング
- IoT情報セキュリティ
- IoTシステムの開発・運用・保守上の留意点
基礎のテキストと取り違えない
IoTシステム技術検定は、基礎と中級で公式テキストが違います。書名がよく似ているので、注意が必要です。
基礎編にも「改訂4版」という版の名前があり、「4版」だけで探すと取り違えやすくなります。中級用は書名に「基礎編」が付かない本と覚えておくと確実です。
第4版で加わった内容
公式ページでは、第4版の改訂のポイントとして次のような内容が挙げられています(要約)。
- 生成AI: 文章を作る AI と、画像を作る AI の解説が加わりました。
- 開発の進め方: アジャイル開発の説明が厚くなり、開発と運用をつなぐ考え方(DevOps、CI/CD、機械学習の運用の MLOps、セキュリティを組み込む DevSecOps)にも触れています。
- 産業での活用: 産業用ロボットとスマート工場の解説が加わりました。
前の版で勉強した人も、これらの内容は第4版で確かめておくと安心です。
テキストの使い方
- まず1回通して読む。全8章の地図を作るつもりで、細かいところは後回しにします。
- 問題を解いてテキストに戻る。間違えた選択肢の用語をテキストで探すと、似た用語の区別がつきます。
- 文章をそのまま覚えない。本番の問題は言い回しが変わるので、意味と違いで覚えます。
第4版で加わった生成AIや開発の進め方の内容は、ほかの章の用語とも関わります。読み飛ばさず、問題を解いて確かめておきましょう。
勉強の計画は「勉強時間の目安と計画」にまとめています。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
3GPPは第3世代より後の移動体通信の標準化を進めるプロジェクトであり、そこでは低速な通信の端末が広い地域に多数存在する状況での通信を支えるLPWA技術の構築を目指して、1の標準化作業が開始された。
答えと解説を見る
正解は 1(NB-IoT)です。
【概要】
NB-IoTは、3GPPが標準化作業を開始した仕様であり、LPWA技術の構築を目指す取り組みの一つである。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. NB-IoT正解あなたの解答 問題文の3GPP、低通信速度の端末、LPWAという手がかりがそろう名称である。
- 2. oneM2Mあなたの解答 oneM2Mは、欧州・米国・アジアの電気通信標準化組織が2012年に設立した組織であり、3GPPで標準化作業が行われている技術ではない。
- 3. IEEE2413あなたの解答 IEEE2413は、IEEE-SAが2014年6月に発足させたプロジェクトで、M2MやIoTの構造の国際標準化を目指すものであり、LPWA技術ではない。
- 4. JTC1 WG10あなたの解答 JTC1 WG10は、ISO/IECがIoTを所掌として設立した作業部会で、参照アーキテクチャを検討しており、3GPPの標準化作業とは異なる。
問2
Raspberry PiやArduinoが代表例となる、設計・製造・改造などの権利を広く公開した機器を1といい、その進展は個人によるモノづくりの広がりとともに、オープンイノベーションを加速させている。
答えと解説を見る
正解は 2(オープンソースハードウェア)です。
【概要】
オープンソースハードウェアは、権利を一般に公開した機械や装置のことである。Raspberry PiやArduinoなどの進展が、オープンイノベーションを加速させる要因の一つとされる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. オープンデータあなたの解答 オープンデータは、マッシュアップなどの活用技術と結び付く、公開データの利用形態であり、公開された機器を指す語ではない。
- 2. オープンソースハードウェア正解あなたの解答 公開された権利の対象が機械や装置である点が問題文と合い、Raspberry Piなどがその例にあたる。
- 3. メイカームーブメントあなたの解答 メイカームーブメントは、無数の個人が安価で高性能なツールを利用してモノの製造や流通に取り組む潮流であり、機器そのものの名称ではない。
- 4. エッジコンピューティングあなたの解答 エッジコンピューティングは、ユーザの近くに情報処理能力を備えたサーバを置く技術であり、権利が公開された機器を指す語ではない。
第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
前の版のテキストで受けても大丈夫ですか?
MCPC の公式ページには、前の版の扱いは書かれていません。第4版で加わった内容(生成AI・開発の進め方など)は前の版では学べないので、これから用意するなら第4版が安全です。
基礎のテキストで中級の勉強はできますか?
足りません。基礎は『IoT技術テキスト 基礎編』、中級は『IoT技術テキスト 第4版』と、公式テキストが別の本です。中級は全8章で、システムを作る側の内容まで含みます。
テキストのほかに公式の問題集はありますか?
ありません。過去問も公開されておらず、公開されているのは公式のサンプル問題だけです。
もちこ道場
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- 全8章 401問○
- 選択肢ごとの解説○
- 全問の解説に図解○
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試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。