匿名加工情報と仮名加工情報の違い
2015年の制度か、2020年の制度か
- どちらも、個人情報保護法で定められた、個人情報を加工した情報の制度です。
- 匿名加工情報は2015年の改正で制度が創設されました。
- 仮名加工情報は2020年の改正で、匿名加工情報とは別に制度が創設されました。
匿名加工情報とは
匿名加工情報は、2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報です。個人情報を加工して、特定の個人を識別できず、元の個人情報にも戻せないようにした情報です。決められた手続きを守れば、本人の同意なしに第三者へ提供できます。
仮名加工情報とは
仮名加工情報は、2020年の改正で制度が創設された情報です。氏名を削ったり別の符号に置き換えたりして、ほかの情報と照らし合わせない限り、特定の個人を識別できないように加工した情報です。匿名加工情報ほど細かい情報を削らずに済むので、社内で詳しい分析に使うのに向いています。第三者への提供は、原則としてできません。
違いを表で比べる
| 比べること | 匿名加工情報 | 仮名加工情報 |
|---|---|---|
| 制度が創設された改正 | 2015年の改正 | 2020年の改正 |
| 加工の程度 | 特定の個人を識別できず、元に戻せない | ほかの情報と照らし合わせない限り、個人を識別できない |
| 主な使い道 | 第三者への提供(決められた手続きのもと) | 社内での詳しい分析 |
| 第三者への提供 | できる | 原則できない |
試験での問われ方
IoTシステム技術検定 中級では、第7章「IoT情報セキュリティ」で出ます。もちこ道場の第7章の問題では、次のような問われ方をしています。
- 穴埋め: 「2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報」の空欄に、匿名加工情報か仮名加工情報かを選ぶ。選択肢には保有個人データやパーソナルデータも並びます。
- 法改正の整理: 個人情報保護法は2003年に成立し、2015年・2020年・2021年に大きな改正があり、2015年に小規模事業者が対象に加わり、2020年に仮名加工情報が設けられた、という流れ。
覚え方
- 年で覚えます。2015年が匿名、2020年が仮名。
- 「匿名」は名前が無い=誰だか分からず戻せない、「仮名」は仮の名前=照らし合わせれば分かる、と字の意味で覚えます。外に出せるのは匿名、社内で使うのは仮名です。
第7章のほかの用語は「第7章 IoT情報セキュリティの要点」にまとめています。
第7章の問題を1問、解いてみる
もちこ道場の第7章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
個人情報保護法の2015年の改正では、5,000人分以下の個人情報を扱う小規模事業者も対象に含める見直しや、個人情報保護委員会の新設とともに、「1」に関する制度が創設された。
答えと解説を見る
正解は 2(匿名加工情報)です。
【概要】
匿名加工情報は、2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報である。2020年の改正では、これとは別に仮名加工情報に関する制度が創設された。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. 仮名加工情報あなたの解答 仮名加工情報は、2020年の改正で制度が創設された情報であり、2015年の改正で創設された本問の制度ではない。
- 2. 匿名加工情報正解あなたの解答 匿名加工情報は、2015年の改正で制度が創設された情報であり、問題文の年と一致する。
- 3. 保有個人データあなたの解答 保有個人データは、2020年の改正で利用停止・消去の請求権が拡充された対象であり、2015年に制度が創設された情報ではない。
- 4. パーソナルデータあなたの解答 パーソナルデータは、個人に関わるあらゆる情報を指す言葉であり、2015年の改正で創設された制度の名称ではない。
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よくある質問
個人情報保護法の改正は、いつ行われましたか?
個人情報保護法は2003年に成立し、2015年・2020年・2021年に大きな改正が行われました。2015年に小規模事業者が対象に加わり、2020年に仮名加工情報の制度が設けられました。
仮名加工情報は、なぜ後から作られたのですか?
匿名加工情報は、元に戻せないところまで加工する必要があり、分析に使える細かさが失われがちでした。仮名加工情報は、提供先を社内に限る代わりに加工の手間を減らし、データを細かいまま分析に使えるようにした制度です。
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