匿名加工情報と仮名加工情報の違い
2015年の制度か、2020年の制度か

更新日 2026年10月27日 読む時間の目安 約3分
この記事の要点
  • どちらも、個人情報保護法で定められた、個人情報を加工した情報の制度です。
  • 匿名加工情報は2015年の改正で制度が創設されました。
  • 仮名加工情報は2020年の改正で、匿名加工情報とは別に制度が創設されました。
この記事の目次
  1. 匿名加工情報とは
  2. 仮名加工情報とは
  3. 違いを表で比べる
  4. 試験での問われ方
  5. 覚え方
  6. 第7章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

匿名加工情報とは

匿名加工情報は、2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報です。個人情報を加工して、特定の個人を識別できず、元の個人情報にも戻せないようにした情報です。決められた手続きを守れば、本人の同意なしに第三者へ提供できます。

仮名加工情報とは

仮名加工情報は、2020年の改正で制度が創設された情報です。氏名を削ったり別の符号に置き換えたりして、ほかの情報と照らし合わせない限り、特定の個人を識別できないように加工した情報です。匿名加工情報ほど細かい情報を削らずに済むので、社内で詳しい分析に使うのに向いています。第三者への提供は、原則としてできません。

個人情報保護法の改正と二つの制度 個人情報保護法(2003年に成立) 2015年の改正 匿名加工情報の制度 2020年の改正 仮名加工情報の制度 どちらの年に創設されたか、で見分ける
個人情報保護法の改正と二つの制度(もちこ道場のまとめ)

違いを表で比べる

比べること 匿名加工情報 仮名加工情報
制度が創設された改正 2015年の改正 2020年の改正
加工の程度 特定の個人を識別できず、元に戻せない ほかの情報と照らし合わせない限り、個人を識別できない
主な使い道 第三者への提供(決められた手続きのもと) 社内での詳しい分析
第三者への提供 できる 原則できない

試験での問われ方

IoTシステム技術検定 中級では、第7章「IoT情報セキュリティ」で出ます。もちこ道場の第7章の問題では、次のような問われ方をしています。

  • 穴埋め: 「2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報」の空欄に、匿名加工情報か仮名加工情報かを選ぶ。選択肢には保有個人データやパーソナルデータも並びます。
  • 法改正の整理: 個人情報保護法は2003年に成立し、2015年・2020年・2021年に大きな改正があり、2015年に小規模事業者が対象に加わり、2020年に仮名加工情報が設けられた、という流れ。

覚え方

  • 年で覚えます。2015年が匿名、2020年が仮名。
  • 「匿名」は名前が無い=誰だか分からず戻せない、「仮名」は仮の名前=照らし合わせれば分かる、と字の意味で覚えます。外に出せるのは匿名、社内で使うのは仮名です。

第7章のほかの用語は「第7章 IoT情報セキュリティの要点」にまとめています。

第7章の問題を1問、解いてみる

もちこ道場の第7章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

個人情報保護法の2015年の改正では、5,000人分以下の個人情報を扱う小規模事業者も対象に含める見直しや、個人情報保護委員会の新設とともに、「1」に関する制度が創設された。

答えと解説を見る

正解は 2(匿名加工情報)です。

【概要】

匿名加工情報は、2015年の個人情報保護法の改正で制度が創設された情報である。2020年の改正では、これとは別に仮名加工情報に関する制度が創設された。

【図解】実験的機能

個人情報保護法の主な改正 個人情報保護法の主な改正

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 仮名加工情報あなたの解答 仮名加工情報は、2020年の改正で制度が創設された情報であり、2015年の改正で創設された本問の制度ではない。
  • 2. 匿名加工情報正解あなたの解答 匿名加工情報は、2015年の改正で制度が創設された情報であり、問題文の年と一致する。
  • 3. 保有個人データあなたの解答 保有個人データは、2020年の改正で利用停止・消去の請求権が拡充された対象であり、2015年に制度が創設された情報ではない。
  • 4. パーソナルデータあなたの解答 パーソナルデータは、個人に関わるあらゆる情報を指す言葉であり、2015年の改正で創設された制度の名称ではない。
問題を解いて確かめる

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よくある質問

個人情報保護法の改正は、いつ行われましたか?

個人情報保護法は2003年に成立し、2015年・2020年・2021年に大きな改正が行われました。2015年に小規模事業者が対象に加わり、2020年に仮名加工情報の制度が設けられました。

仮名加工情報は、なぜ後から作られたのですか?

匿名加工情報は、元に戻せないところまで加工する必要があり、分析に使える細かさが失われがちでした。仮名加工情報は、提供先を社内に限る代わりに加工の手間を減らし、データを細かいまま分析に使えるようにした制度です。

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出典・注記

出題範囲は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. IoTシステム技術検定 中級(MCPC 公式)